日本ブームの中でも異端!? タイの「日本の地下アイドルヲタ」が語る、タイのオタク事情

社会人になるとタイ人がオタク趣味を離れる理由

 タイにオタクが100人いるとすれば、70人がコスプレ関係、そのほかマンガやアニメなどが少々いて、アイドルオタクは10人いるかいないか。そんなコアなジャンルにいるし、そもそもタイのオタクは13歳から18歳のティーンエイジャーが主流で、普通は大人になるにつれて自然と離れていく。 「タイは風潮としてオタクの上司に部下がついていこうとしないんです。だから、生活を守るためにもオタクから離れざるを得ないということもあります」

2015年に結成されたばかりの「わーすた」との記念写真

 タイ人は寛容な反面、生活習慣などに驚くほど保守的な部分も持ち合わせる。ローティーンのオタクであれば、一般タイ人は、ひとつの物事に集中して勉強する学者みたいな人、と褒めるように見るが、成人を過ぎると、マンガやアニメといった子どもの遊びから離れられない人、と見られるようになる。  そういう意味ではタラドンさんは20代後半でありながらアイドルオタクというのはタイではかなり珍しい部類になる。 「今6年付き合っている恋人もいますが、彼女ともイベントで知り合ったのでオタクについては寛容というより、彼女自身もそうなんです。僕はアイドルオタクを辞めるつもりはありません。結婚して子どもができたとしたら、親子で一緒に楽しみたいです」

今年4月29日には「ゆるめるモ!」をタイに呼んでイベントを開催する

 タラドンさんの場合、サイアムドルというサイトの運営も行うため、後発のオタクたちのために立ち止まることはできない。今年4月29日には個性的な女のコが集まったニューウェーブアイドルグループ「ゆるめるモ!」をタイに招待してイベントも開催する。好きなことにとことん打ち込んでいく。タラドンさんは爽やかだった。 <取材・文・撮影/高田胤臣(Twitter ID:@NaturalNENEAM)>
(Twitter ID:@NatureNENEAM) たかだたねおみ●タイ在住のライター。最新刊に『亜細亜熱帯怪談』(高田胤臣著・丸山ゴンザレス監修・晶文社)がある。他に『バンコクアソビ』(イースト・プレス)など
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