デュッセルドルフ駅に現れた斧男の恐怖。無理な難民受け入れが難民自身のメンタルにダメージか

犯人は精神を病んでいた

 斧で周囲を襲撃した容疑者は、36歳で、単独犯と発表されました。ビルト紙によれば、容疑者はコソボ(旧ユーゴスラビア)出身で、2009年にドイツにやってきたとしています。  犯行後逃げようと試み、橋からジャンプ。その際に負傷し警察に捕らえられ、病院へと運ばれました。  なお、今回の事件は、テロや政治的目的での犯行ではないと考えられています。その理由として挙げられているのが、容疑者が精神的に病んでいたという点。  ヴェルト紙が報じているところ、容疑者の兄弟曰く、容疑者は1週間前に斧を購入し何らかの強迫観念にかられていたからとしています。  ドイツでは昨今、凶悪犯罪事件が相次いでいます。  斧を使った犯行という意味では、昨年も同様の事件が起こっています。この時の犯人は、アフガニスタン人で、警察により射殺されました。  大勢の被害者がいた、昨年末のベルリンのクリスマスマーケットトラック突入事件も記憶に新しいと思います。著者も以前記事にしましたが、この時の容疑者はチェニジア人。トラックを群衆に突入させ、12名が死亡しました。  このようなドイツ以外の国の出身者(特に難民申請をする国の人が多い)が犯行に関わっている事件が最近ではクローズアップされ、難民に寛容だったメルケル首相の政策を非難する声も多く聞かれます。
次のページ
「お前の国ではこんな事件は起きないだろ」
1
2
3
ハッシュタグ
バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会