「ところが大衆の思惑とは反対に上がってしまったとします。そんなとき、私は優位性が発生すると考えます。大衆が売っているのなら、私は押し目買いを狙います。そのまま上がれば大衆の損切りによる買いが入り、新たな買い手も現れて上昇しやすい。優位性を得ながらトレードできるわけです」
ためため氏がチェックするのは日足、4時間足、1時間足、15分足、5分足、1分足だ。長期の足で大きな方向性を見て、短期の足では「大衆がどこでエントリーし、どこで損切りするだろうか」と考えていく。
「大衆が担がれて苦しんでいるようなゾーンを狙い、大衆と反対の方向にエントリーします。下げていたのに『V』の字を描いて戻ってしまった、そのような場面であれば買いです」
そう言って、ためため氏が示してくれたのが米ドル/円の5分足チャートだ。
「前夜の米ドル/円は下落していましたから、引き続き売り目線の人が多かったでしょう。チャートはヨコヨコが続いてから、安値を抜けてきた。『やっぱり下か』と大衆が売りたくなる場面です。実際に戻り高値で売った人も多かったはずです。ところが、大衆の期待したようには下落せず、V字を描いて戻ってきてしまった」
⇒【資料】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=132908
安値を更新して大衆が戻り売りを狙ったものの失敗に。短期的に上昇トレンドが発生しやすい状況となったため、押し目を待って2000万通貨の買い。前回安値のレジスタンスラインを利益ターゲットにして10pipsほどを抜いた
大衆が売りでダマされた場面だから、ためため氏の目線は買いだ。
「大衆が戻り売りしたゾーンで押し目買いです。大衆が売ったゾーンより上ならば、大衆は含み損を抱えていて損切りの買い戻しが出やすい。それに、直近高値より上がれば上昇トレンドが始まるかもしれないと考える短期トレーダーの買いも集まります。エントリーは一発で行わずに分割。最初は全力の10分の1程度から買って、ブレイクしたら買い増し、押し目で買い増しと増やしていきます。このときは計2000万通貨を買って150万円ほどの利益に。利食いのターゲットとしたのは長期の足で節目の直近安値であるレジスタンスラインです」