トランプの移民政策に軟化の兆し? 高技能なら永住可になる可能性浮上

メキシコと米国の国境にあるフェンス。 photo by Tony Webster via flickr(CC BY 2.0)

 2月28日に行われたトランプ大統領の議会での演説で、不法移民対策については今後も強化して行くとしながらも、これまで表明していた検挙そして送還という厳しい表現から幾分か和らげた内容になった。メキシコとの国境の壁の建設についても建設に取り掛かると言及したが、メキシコに負担させるとは言わなかった。トランプの中で何かが変わったのだろうか?  ひとつには、トランプ大統領自身に不法移民についての取り組み方に変化が現れたからであると言える。それは、その前日のホワイトハウスでの主要テレビ放送局の司会者らとの会食の席で表明された。トランプ大統領が移民法の改正を試みることに触れたというのだ。これまでの低技能の移民をも無差別に受け入れている現法から、移民のメリットを基準にして永住を認めるように法制化する方向で改正したいという考えを彼らの前で表明したというのである。
次のページ
「米国人にメリットがあればOK」
1
2
3
4
バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会