申請期限迫る!経産省の中小企業向け「IT導入補助金」はサービス業の生産性を向上させるか?

丹羽唯一朗

geralt via pixabay(CC0 Public Domain )

 常日頃から低い低いと言われている日本のサービス業の生産性。経済産業省の「通商白書 2013年版」における「労働生産性及びTFPの国際比較」を見ると、“各国の労働生産性を対米比で比較してみると、1990年代後半以降、対米格差が拡大傾向にあった製造業とは異なり、非製造業については同期間中も格差を縮小させている。ただし、非製造業はそもそもの欧米との生産性格差が大きく、2009年における対米比水準は53.9%であり、欧州各国にも劣後している”とある。

 通商白書では、企業の生産性と海外市場への進出、R&D投資や情報化投資といったイノベーション活動の間には正の相関関係が見られ、外資系企業は我が国企業よりも生産性が高いことが明らかとなったとしている。

 また、IT投資と生産性との関係では、IT投資を積極的に実施しているほど生産性が高いという関係が示されている。我が国のIT投資の水準は、国際的に比較してみると、IT投資の対GDP比率(名目フローベース)は低い水準である。また、ストックベースの日米比較では、日本はITを生産する産業では比較的米国に近い水準でIT資産を蓄積しているが、ITを導入する側の産業では1990年代後半以降、米国がIT資産を急速に拡大し、日米の差が開いていると記されている。

 したがって、日本のサービス業の生産性向上が進まないひとつの要因として、IT活用が遅れているからとするのも十分考えられることだろう。

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経済産業省が後押しするIT導入支援

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