月産わずか3000本!老舗文具メーカーが生み出した究極の折れないシャープペンシル

井野祐真

「オレンズネロ」の書き心地は?

 発売に先立って行われたプレス向け発表会では、実際に「オレンズネロ」の試し書きイベントが行われた。

 記者も早速、実物を試させてもらったところ、握った時にずっしりとした重量感がある一方、書き心地はかなり滑らか。何より自動で芯が出るため、ノックを1度するだけで連続して書き続けられる点がラクラクだった。

 そんな「オレンズネロ」のお値段はずばり3000円(税抜き)。シャープペンシル1本の値段としてはなかなか手が出しにくい金額だが、そのワケを開発担当者らに聞いた。

「自動芯出し機構」の図。ペン先のパイプにスプリングが収納されていて、紙面から離れるたびに芯が押し出される

月産わずか3000本の理由とは?

「通常、もっとも一般的なシャープペンシルは10前後の部品で構成されています。しかし、この『オレンズネロ』は合計28個もの部品で構成されており、また、生産数も100円のシャープペンシルが何万~数十万本作られているのに対して、月産で3000本と1本1本手作りにこだわって生産しています」(マーケティング推進部の田島宏氏)

「『オレンズネロ』の開発のきっかけは、0.1の超極細シャープペンシルの技術を活かせる商品を作りたい!というところから始まっています。その点で、マーケティングではなく、これは”技術”ありきの商品です。なので、ターゲット設定もあえて行わず、『これを使いたい』『持ちたい』と思ってくれる人にだけ使ってもらいたいです」(デザイン室の伊藤智明氏)

発表会では「オレンズネロ」以外にも新たな商品が展示された

 通常の3倍近くの部品で組み立てられたマーケティング度外視の逸品。それが3000円という高価格帯の理由である。しかし、それ以外にも「オレンズネロ」には、さまざまなこだわりが込められているという。

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“筆記感”にこだわった商品

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