今後のパレスチナ問題は、トランプ大統領の政権下ではイスラエルが常に有利となる展開になって行くのは明白である。しかも、米国の新任大使デビット・フリードマン氏はイスラエルとパレスチナの二つの国家共存の反対者、そしてトランプの娘婿で生粋のユダヤ人ジャレッド・クシュナー氏がトランプ大統領の上級顧問となって、イスラエルとパレスチナ問題を担当するというのである。
果たして、パレスチナ問題の今後はどのようになっていくのだろうか……。
<文/白石和幸>
しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営する生活。バレンシアには領事館がないため、緊急時などはバルセロナの日本総領事館の代理業務もこなす。