千里馬をモチーフとしたkoryolinkのロゴ
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)ではスマートフォン(スマホ)利用者が増加しており、それに伴いスマホで「ネット」を楽しむ人々も増えている。
また、ネットを活用したスマホ向けサービスが続々と登場し、スマホの利用用途は拡大した。そこで、北朝鮮でネットを楽しむスマホ利用者が増加した背景に迫る。
北朝鮮では2013年以前よりスマホを販売していたが、2014年から2015年にかけてスマホ利用者が一気に増えた。2013年時点では首都・平壌ですらスマホ利用者を見かけることは稀で、ほとんどが従来型携帯電話とも呼称されるフィーチャーフォンだったが、2015年には平壌であれば人々がスマホを楽しむ様子は一般的な光景となった。
北朝鮮の携帯電話事業者「逓オ技術合弁会社(ブランド名:koryolink)」のポスターに描かれる携帯電話はフィーチャーフォンからスマホに変わり、北朝鮮でも「携帯電話=フィーチャーフォン」から「携帯電話=スマホ」に変化していることが見て取れた。
北朝鮮で売られるスマホには北朝鮮ブランドが与えられており、「Arirangシリーズ」と「Pyongyangシリーズ」が主力ブランドだ。スマホ黎明期はArirangシリーズが上位機種、Pyongyangシリーズが下位機種となる傾向だったが、両シリーズとも上位機種から下位機種まで揃えている。