MAX機撤去。年末年始のパチンコは損するばかり
新年が明けたが、通常はクリスマス以降、年末年始に掛けてパチンコ店に行ってはいけない。なぜなら、パチンコ店にとって、1年で最も儲かる10日間であり、裏を返せばお客さんが一番負けやすい10日間ということでもある。例年であれば、パチンコ店はホクホクなのだが、しかし今年の年末はいつもと少し違う。その訳は――
読売、毎日、朝日の各紙が「パチンコ台大量回収へ」と報じたのが、ちょうど1年前のクリスマス。それから1年、全国のパチンコ店から「MAX機」と呼ばれる遊技機が遂に全台撤去されることとなった。
「MAX機」とは、大当たり確立1/399のパチンコ機で、現状では最も射幸性の高い遊技機。当たりにくい代わりに、当たれば一攫千金も夢ではない。ハードユーザーが好んで打ち、お店も売上げの高いMAX機を優先的に購入するため、パチンコメーカー各社は、有料版権を惜しみなくつぎ込み、こぞってこの「MAX機」を製造販売した。それが一斉に撤去されるのである。全国70数万台。パチンコ業界はこの1年、その対応に追われた。