15年以上も北レスへ通い続けるウォッチャーは、「現地国の発展により飲食店のレベルも上がり北レスモデルが飽きられただけで、価格や味、サービス内容の見直しをする単なる転換期への差し掛かりであって韓国の主張は見当違いでは?」と指摘する。
目覚ましい発展を続ける新北・親中国家カンボジア
プノンペンの平壌レストランにいた中国人客に話を聞くと、彼らは、十数人での湖南省からのビジネス視察ツアーだそうだ。「なぜ北レスへ来たのか?」と尋ねると、中国語が通じるからという。「地元の街にも北レスがあるのでは?」と重ねて尋ねると、彼の拠点の街には北レスはないとのことだった。
かつて確かに韓国が主張してきたように韓国人客が北レスのメイン客である時代が続いた。しかし、今はアジア中へ盛んに進出する中国人がメイン客となりつつあり、韓国人客が減っても北レス経営へのダメージには必ずしもならない状態が生まれつつある。
<取材・文・撮影/中野鷹>