騒動の末、香港チームがACL2017に初出場。率いるは男子トップリーグを制した世界初の女性監督・陳婉婷

しかし、スポンサーの撤退により暗雲が立ち込め……

 香港の国内リーグ(プレミアリーグ)は、秋から翌春に掛けて開催する秋春制で行なわれており、東方が香港王者となった5月の段階では、まだ「ACL」にストレートインすることは確定していなかった。ベトナムと香港の順位の入れ替わりが明らかになったのはオフになってからで、東方はプレシーズンに向けて活動予算の準備と戦力の補強を急ぐことになる。  ところが、リーグの開幕を控えた東方に想定外の激震が走る。これまで活動を支えてきたメインスポンサーが突如撤退を発表して、東方はリーグへの参戦を一旦白紙に戻した上で、念願であり目標だった「ACL」参戦を辞退表明したのだ。  この東方の辞退に、香港サッカー協会は即座に対応した。第二代表だった傑志を第一代表に繰り上げ、第二代表の枠に次点扱いだった南區を繰り上げて、アジアサッカー連盟に通知したのだ。  メインスポンサーを失った東方は活動資金集めに奔走して、リーグ開幕前までに新スポンサーを獲得。限られた予算の中でリーグ戦に照準を絞った。一方で繰り上がった傑志と南區は、アジアサッカー連盟の正式承認がないままの状態で、活動予算の補正と戦力の補強に動かざるを得ず、事態の推移を伺いながらリーグ戦を消化していくこととなる。  しかし、香港サッカー協会の目論みは、アジアサッカー連盟からの1通のメールで、見事なまでに外されることになる。11月も終わろうとしていた時期になってから、傑志と南區の繰り上げ非承認を決定した上で、香港サッカー協会が第一代表枠を辞退したと判断、その枠(ストレートイン枠)を中国または豪州の第三代表に振り替えると通知してきたのだ。
次のページ
活動費用の問題を残しつつ、第一代表の座を奪取した東方
1
2
3
4
バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会