香港王者の東方がACLに史上初のストレートイン決定
12月中旬、アジアサッカー連盟は、クラブチームのアジア王者を決める大会である「AFCチャンピオンズリーグ(以下、ACL)2017」の組み合わせ抽選会を開催した。
この大会の過去10年の戦績は、2011年を除き、韓国、日本、中国、豪州の東地区のクラブチームが制しており、勢力分布の構造では「東高西低」の10年だったと言える。この4ヶ国は東地区の強豪国(1〜4位)として、毎年安定した大会出場枠(数)を確保している。
出場枠(数)については、アジアサッカー連盟が集計する「加盟協会ランキング」に基づいて振り分けられている。例えば、今年は上述の4ヶ国に加えて、5位のタイと6位のベトナムに出場枠が与えられた。このように東地区ではランキング上位の国に、グループステージ枠とプレーオフ枠が割り当てられる仕組みだ。
ちなみに香港は、ここ数年間はタイとベトナムに次ぐ位置に付け、マレーシアやシンガポールなどとランキングを争っていたのだが、今年に入り6位のベトナムを、7位に付けていた香港がついに上回った。
発表された「ACL2017」のグループGの組み合わせを見て頂きたい。第1ポット:広州恒大(中国)、第2ポット:水原三星ブルーウィングス(韓国)、第3ポット:日本第三代表(浦和レッドダイヤモンズまたは川崎フロンターレ)、第4ポット:東方(香港)。
香港王者(香港の第一代表)の東方が、ついに「ACL」の出場枠(ストレートイン枠)を獲得。香港勢としては史上初の出場となる快挙だ。前身のアジアクラブ選手権の頃は、香港のクラブチームは大会の常連勢力だっただけに、香港のサッカー界は大いに盛り上がっている。