忘年会シーズン、こんな店だけは入ってはならない

絶対に行ってはいけない、危険なお店とは?

 忘年会終わりのサラリーマンが、しかし本当に気を付けるべきはそこではない。酔った勢いでしてしまったことで、取り返しがつかなくなる場合もある。  例えば、昏睡強盗。東京だと上野あたりが有名である。道路脇に立つ中国人の女性が、片言の日本語で声を掛けてくる。「飲み放題2時間2000円。どう?」と。  女性によっては、腕を組まれ、強引にどこかへ連れて行こうとする場合もある。安さに惹かれ連れていかれると、アルコールの強いお酒(睡眠薬等の場合もあり)を飲まされ、意識が朦朧としているなか、近くのコンビニのATMに連れていかれ現金を引き出される。1回に数十万円の金額を取られる。警察の認知件数だけでも、上野では去年から140件を超える被害があると言われている。  もう一つは、「闇スロ」である。  これもやはり、夜の街を歩いていると「スロットどうですか?」、「4号機(※昔のギャンブル性の高いスロット。今はすべて撤去された)あるよ?」などと声を掛けてくる人がいる。 「よし!運試しだ!」などとおめおめ付いていくと大変な目に合う。警察に摘発されたとある「闇スロ店」の場合、掛け金がメダル1枚40円~100円のレート(通常は1枚20円)があり、不正改造されたスロット機で遊ぶ。もちろん、「勝つ」場合もなくはないが、それは客をリピートさせるための撒き餌であり、最終的には客はそこに大金をつぎ込み迄になる。  この「闇スロ」の場合は、遊んでいた客も警察に逮捕される。仮に書類送検のみで終わっても、社会的な信頼は失墜し、失職や家庭崩壊などのリスクを抱えることになる。  忘年会という場で、皆で美味しく食事をし、お酒を飲み、今年一年良かった人悪かった人、すべてを水に流し、新しい気持ちで新年を迎える。とても大事なことではあるが、羽目を外しすぎ、痛い目に合わないよう、ぜひとも気を付けてほしい。 <文・安達 夕>
Twitter:@yuu_adachi
1
2
3
バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会