かつて格闘ゲーム「KOF」で一世を風靡したSNKに復活の兆しあり?

意外なところから予想外の展開で出てきた復活の兆しとは

 上記の通り、破綻後はゲーム開発会社としてはかつての存在感を失っていた同社でしたが、一方でその間、アジアを中心とした海外、特に中国では『拳皇』と呼ばれる『KOF』シリーズは絶大な人気を持ち、e-Sportsの大会なども盛んに行われていました。  理由として、中国の田舎の小規模なゲームセンターでは小規模ロケーションに適したネオジオ時代の旧作が旧SNK倒産後もそのまま長期にわたって稼働されているという事情があり、旧SNK全盛期の『KOF’97』や『KOF’98』の人気が特に高い、というのが面白いところです。  実際、中国のゲーム会社37Games(Ledo Millennium社)が正規ライセンスを受けてリリースした『拳皇』シリーズは、中国、香港、台湾の各ストアで売上1位も記録しています。また、『餓狼伝説』シリーズや『メタルスラッグ』シリーズなども人気で、『メタルスラッグ ディフェンス』が全世界2500万DLされています。 第15期決算公告 10月31日官報120頁より 売上高:32億300万円 経常利益:13億1700万円 当期純利益:△5億5800万円 利益剰余金:△12億7600万円 過去の決算情報:詳しくはこちら http://nokizal.com/company/show/id/1580394#flst

2016年には待望の新作もリリース、伝説は蘇るのか?

 そんな流れもあり、2015年8月に上述の37Gamesによって、SNKプレイモアは約80億円で買収されました。そして、同年9月には5年ぶりとなるKOFシリーズの新作『THE KING OF FIGHTERS XIV』の制作を発表、11月からはパチスロ事業からの撤退を発表するなど、スマホという戦場で、新しいパートナーとゲーム会社として再びヒット作を目指すようです。  まずはIP主体とはいえ、『KOF XIV』の開発に際しては、SNKの元開発者を呼び戻したりと、買収後は開発体制も強化しているようですし、古豪復活となるか、今後に注目ですね。 決算数字の留意事項 基本的に、当期純利益はその期の最終的な損益を、利益剰余金はその期までの累積黒字額or赤字額を示しています。ただし、当期純利益だけでは広告や設備等への投資状況や突発的な損益発生等の個別状況までは把握できないことがあります。また、利益剰余金に関しても、資本金に組み入れることも可能なので、それが少ないorマイナス=良くない状況、とはならないケースもありますので、企業の経営状況の判断基準の一つとしてご利用下さい。 【平野健児(ひらのけんじ)】 1980年京都生まれ、神戸大学文学部日本史科卒。新卒でWeb広告営業を経験後、Webを中心とした新規事業の立ち上げ請負業務で独立。WebサイトM&Aの『SiteStock』や無料家計簿アプリ『ReceReco』他、多数の新規事業の立ち上げ、運営に携わる。現在は株式会社Plainworksを創業、全国の企業情報(全上場企業3600社、非上場企業25000社以上の業績情報含む)を無料&会員登録不要で提供する、ビジネスマンや就活生向けのカジュアルな企業情報ダッシュボードアプリ『NOKIZAL(ノキザル)』を立ち上げ、運営中。
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