カドカワ、業績好調な巨大メディアグループで問われる伸び悩み「ドワンゴ」の真価
2016.12.04
ほとんど利益が出ていない「ニコニコ動画」
そう考えると、経営統合は実はドワンゴ側にとっての渡りに船だったと言えるかもしれない。統合が行われた’14年度において、カドカワは260億円あまりの「負ののれん」を特別利益として計上した。
これはKADOKAWAの取得原価に比べ、時価評価が大幅に上回ったこと、つまり安くKADOKAWAを買えたことによるボーナスである。実はその特別利益の計上がなければ、同社は最終赤字に陥っていたのだ。
⇒【資料】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=118853
今期500億円の長期借入を行ったことで、手元に1000億円もの現金を持つカドカワ。これからどのように攻めていくのかますます注目の企業だ。
【参照】
カドカワ株式会社「有価証券報告書・四半期報告書」
<文/大熊将八>
おおくましょうはち○現役東大生にして、東大・京大でベストセラーの企業分析小説『進め!! 東大ブラック企業探偵団』(講談社刊)著者。twitterアカウントは@showyeahok |
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