円安時にコツコツ稼いだ利益を、円高時にやられてドカンと吐き出してしまうのがリピート系注文の典型的な失敗例。では、豪ドル/円の買いでリピート系注文を利用する秋川氏の円高対策は?
「資金に余裕を持たせています。豪ドル/円は超長期で見ると55円から108円程度の間で動いています。このレンジが今後も継続すると想定して、55円を割っても資金が不足しないよう取引量や取引する幅を設定しています」
秋川氏の資金は約300万円。豪ドル/円が80銭動くごとに4000通貨ずつ新規の買いと利益確定が行われる設定にしている。
「55円から108円のレンジの上側で買ってしまうと高値づかみのリスクがあるので、レンジの上半分は捨てる。それにレンジの下限ギリギリまで発注すると資金効率が悪いので、発注範囲を66円から88円に絞っています。発注範囲を絞ることで資金に余裕を持たせやすくなる。リーマンショック時の安値55円はもちろん、これなら51円を割ってもロスカットされることはありません」(秋川氏)
「100年に一度」と言われたリーマンショックが再来してもOKだから、よほどの事態が発生しない限り、リピート系注文が稼ぎ続けてくれるはずだ。一方、米ドル/円の買いを中心にリピート系注文を利用するサトウ氏のやり方は少しばかり異なる。
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秋川氏が取引する豪ドル/円はリーマンショック時の55円が最安値。そこを割っても資金が枯渇しないよう資金に余裕を持たせているため、安心してほったらかせると秋川氏
「資金管理はもちろん大切ですが、円安でも円高でも利益確定が発生する状況をつくることもできます。売りのリピート系注文を同時に走らせるんです。今は米ドル/円の買いとともに、NZドル/円の売りのリピート系注文を同時に使用しています。円安なら米ドル/円が儲かるし、円高ならNZドル/円が稼いでくれる。ただ、NZドル/円はリスクヘッジ用なので取引量を少なめにしているので、円安のほうが助かることは事実です」(サトウ氏)