急ピッチで進む人工培養肉の技術 新たな道徳を生み出し、地球の未来を救う!?

堀川大樹

食肉の供給不足を解決し、環境にも優しい人工培養肉の時代が来る!?(画像はMemphis Meats「The World's First Cultured Meatball」より)

 厚切りの和牛ステーキに、舌の上で溶ける霜降り肉のすき焼き。家畜たちからの恵み、肉。肉は素敵。肉は最高。

 私たちは、肉、そして、家畜なくして生きていけない。だが近い未来、私たちが食べる肉のほとんどは、人工の肉に置き換わるかもしれない。人工肉の開発が、日進月歩で進行中なのだ。

 世界で消費される食肉量は、一人あたり年間平均35.5kgにのぼる(アメリカ人は90kg)。世界的な人口増加傾向のなか、一人あたりの消費食肉量も増加している。日本でも、一人あたりが消費する食肉量は、この50年余りで9倍ほどに増加している。

 今、この記事を読んでいる時点でも、10億頭のブタ、15億頭のウシ、そして190億羽ものニワトリが、人類の胃袋を満たすために、この地上で待機させられている。

 だが、食肉の需要の増加に対し、いつまで供給が追いつくだろうか。たとえ供給が追いついたとしても、家畜を養うために割かれる農地は拡大し続け、餌となる植物性の飼料も増え続ける。牛のげっぷとして放出される温室効果ガスのメタンも無視できない。肉好きという私たちの性(さが)が、環境を破壊し、自分たちの首を絞めることになるかもしれないのである。

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環境に優しく、家畜を殺さない

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