それでは、銀座線一部運休時の運転区間が「浅草-溜池山王」間となった理由はなぜであろうか。
その理由は、東京メトロの配線図を見れば容易に分かる。溜池山王駅の浅草寄りには電車の留置線が設置されており、その関係で溜池山王駅には渡り線がある。これより渋谷寄りにはこうした渡り線が設置されていないため、ここでの折り返し運転となったのだ。
⇒【画像】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=117058
東京メトロ溜池山王駅前。駅を降りると首相官邸が(写真右)
また、溜池山王駅には南北線が乗り入れているほか、国会議事堂前駅とも連絡しており、丸ノ内線、千代田線とも乗り換えることができるため、振替輸送を行うのに好都合だというのも理由の1つであろう。
なお、この溜池山王駅は1997年の開業で、銀座線では戦後唯一の新駅となっている。