「別にヒラリーを支持しているんじゃない」反トランプデモ参加者の本音を聞いた

岡本泰輔

 反トランプデモが全米各地で起きています。トランプ氏が大統領選で勝利した後、数日経った現在でもその勢いは衰えていません。SNSが主流になった今日、若者やデモ参加者はSNS上で、#notmypresident (私の大統領ではない)というキャッチフレーズを作り、デモへの参加を呼び掛けています。

 筆者は、アメリカ留学時代にパキスタン系米国人と仲良くなりました。彼女はアメリカでイスラムの教えを守っています。

 彼女に今回のトランプ氏勝利について尋ねました。すると、相当滅入っている様子でこう答えました。

「トランプが勝った日は泣いた。もう数日経っているのに、いまだにうつ状態」

 この女性は、トランプ氏を絶対に大統領にしたくないとの思いから、選挙期間中ずっと反トランプの姿勢を示していました。それもむなしく、トランプ大統領が誕生するという事実に、どうしていいかわからない。彼女だけではなく、彼女の周りの多くのイスラム系米国人の間で失望が広がっています。彼女の友人らも口を揃えました。

「私も泣いた」

「イスラム教徒の入国禁止を、と叫んでいた男を本当に信頼できないし、これからどうなるか不安だ」

 やはり、米国でイスラム教の教えを守っている人たちから見れば、トランプ氏のように、「反イスラム」的発言をする人物が大統領になるという事実をなかなか受け入れることができない状態のようです。

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英国EU離脱決定時と様子が異なる今回のデモ
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