今年も日本に入ってきた「偽装マツタケ」。なぜ北朝鮮産は中国産に偽装されるのか?
その大きな理由は、北朝鮮と中国のマツタケ仕入れ原価差。つまり、北朝鮮産を安く仕入れて、吉林産の販売価格で売れば利益が大幅に増えるからである。
「中国朝鮮族のバイヤーは直接、北朝鮮人と売買することが認められているので安く仕入れることができるんです」(延吉の中朝貿易関係者)
日本へ入ってくるほとんどの吉林産を扱う延吉市場についての中国報道によると、北朝鮮産マツタケ仕入れ価格を1とすると、北朝鮮産の販売価格4、吉林産6で日本国産の国内販売価格は12~24となる。
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北朝鮮産の仕入れ価格を仮に1000円/kgとすると、延吉市場で売られる北朝鮮産マツタケは4000円、地元吉林産6000円、日本産1万2000円から2万4000円くらいの差となる。
中国の業者は、北朝鮮産を北朝鮮人から直で買い取り、購入費用以外にも北朝鮮の政府関係へ手数料や中国まで輸送費用を中国側が負担するので、利益は多少減るが、北朝鮮産マツタケを吉林産マツタケと偽装すれば、単純に吉林産を仕入れて売るよりも利益が増えるので偽装が後を絶たないのだ。
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