NTTドコモがLTEで使用する周波数はFDD-LTE方式が2GHz帯(Band 1)、1.7GHz帯(Band 3)、1.5GHz帯(Band 21)、800MHz帯(Band 19)、700MHz帯(Band 28)、TD-LTE方式が3.5GHz帯(Band 42)である。FDD-LTE方式では256QAMを導入し、TD-LTE方式では256QAMと4×4 MIMOを導入する。導入時期は256QAMが2017年3月、4×4 MIMOが2017年3月以降の予定としている。
発表会の会場では主要な周波数における新技術適用前後の通信速度をパネルで比較していたが、パネルに記載されていない周波数も含めて新技術適用前後の通信速度(受信最大)を見てみよう(表1)。
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従来はCAにより2GHz帯、1.7GHz帯、800MHz帯を束ねて受信最大375Mbpsを実現していたが、CAと256QAMを組み合わせることで通信速度は受信最大500Mbpsとなる。
また、1.7GHz帯と2つの3.5GHz帯の搬送波を束ねたCAでは受信最大370Mbpsとしていたが、CAに加えて256QAMと4×4 MIMOを組み合わせることで受信最大682Mbpsに達する。
なお、新技術の導入により受信は強化しているが、送信は従来と変わらない。NTTドコモによると、動画の視聴など受信の利用が多いため、受信を優先して強化するという。