「6月以降、政治的背景からポンドの売りは確定です。ポンドが売られる一方で、買われている通貨は何かを探します。為替市場とは通貨と通貨の交換にすぎません。円が売られれば、その裏では違う通貨が買われている。そこで『今どの通貨が買われ、どの通貨が売られているのか』を見るのに役立つのがマタフなんです」
⇒【資料】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=115684
通貨の強弱を一目瞭然にしてくれるトレーダーの強い味方がマタフのカレンシー・インデックス(https://www.mataf.net/en/forex/tools/currency-index)だ。これを見て対照的な動きの通貨を探し、政治的背景を確認する
マタフとは海外の金融情報サイトのこと。ここに通貨単体の強弱を示す「カレンシー・インデックス」のチャートが表示されている。「マタフでプラス圏にある通貨は買われているし、マイナス圏にあれば売られていると判断できる。2通貨の乖離が大きいほど値動きがはっきりした通貨ペアだということ。週初であれば前週末からの、週半ば以降は週初からの強弱を見て判断していきます」
つまり、マタフを見て、マイナス圏にあるポンドから乖離している“買われている通貨”を探し出すというわけだ。
「9月時点では買われていたのが豪ドルでした。今年の傾向としてリスクオフが強まると豪ドルが買われやすくなっています。日欧のような大規模な金融緩和をしていないし、資源価格が比較的安定してきたことが要因でしょう。売られるポンドと買われる豪ドルの対比がはっきりしてきた9月中頃、英ポンド/豪ドルを売りました」
取引通貨と売り買いの方向をマタフで決めるのはわかった。では、エントリーの基準は?
「チャートは1時間足を基本に、日足なども見て『ここは確実に重い』という節目を基準に500pipsくらいのざっくりしたレンジを想定。レンジの中に指値を散らす感じですね。指値がすべて刺さると、レバレッジが25倍になるように資金管理しています」
指値を設定する際、5銭刻みや10銭刻みなど「ちょうど」に設定しがちだ。だが、相場はいつもきれいな数字で反発するわけでない。そのため、タカシさんは指値設定に独特なルールを用いている。
「ちょうどから3銭上、7銭下といった汚い数字で反発することも多いので、『素数』単位で刻むようにしています。ボラティリティの小さい通貨ペアなら7銭幅、大きな通貨ペアなら13銭幅といったように素数で刻めば天井や大底で入れる可能性が高いという判断からそうしています」
エントリーした後のターゲットはデカい。そこにも「為替は政治で動く」という持論があるからにほかならない。
「エントリーしたら、その都度、政治背景を考えることが大事だと思います。ブレグジットのような国家体制が変わる一大事であれば1000pipsは下がるし、そこまででなければ数百pips。初心者は含み益を維持することを意識するのがいいかと思います」