タイ国民に広く愛された国王崩御。現地記者が見た街の様子

高田胤臣

伊勢丹前のビジョンに映る国王の車列を眺める人々。すすり泣く声が方々から聞こえた

 70年3か月と在位最長記録を更新していたタイ王国の君主、プーミポンアドゥンヤデート国王が13日、崩御した。

 12月5日で89歳の誕生日を迎える直前だった。高齢であったこともあり、この数年間は国立シリラート病院へ入退院を繰り返しており、今年6月には心臓の手術を受け、崩御する4日前にも容態が安定しないことが報道されていた。

 国王の崩御によって、在住日本人や観光業界関係者に日本から問い合わせが殺到している。中でも多い質問は「タイ旅行は中止するべきか否か」という内容だ。2006年から政情不安が続いており、毎年クーデター、あるいは暴力的な騒動を含んだ反政府集会などが勃発していることから、旅行に関して不安を感じるのも無理はない。同時に、日本の報道の一部ではタイ国内が混乱しているなどの内容もあったようで、不安を駆り立てているのかもしれない。

 果たして、タイ現地の様子はどのようになっているのか?

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悲しみに暮れるも街は動き続ける

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