新潟県知事選で“小池劇場”の再来!? 米山氏出馬で予想外の大接戦

「中央との良好な関係」路線対「中央にもの申す」路線

米山氏の応援演説を行う野党3党党首と、党は推薦していないながらも自主的に駈けつけた民進党の松野氏(右から3人目)

 米山陣営の選対本部長の森ゆうこ参院議員は「地元の自民党県議が官邸や自民党本部で陳情に行くと、『(泉田)知事を代えるのが先だろう』と言われる。新潟県知事を官邸で決めていいのでしょうか」「安倍首相から推薦状をもらう森民夫候補では再稼動に反対できない」と訴えた。  実際、泉田知事は原発再稼動に突き進む安倍政権にとって目の上のタンコブのような存在だった。そして官邸や自民党本部の泉田知事降ろしの意向を受ける形で、自民党県議は『新潟日報』と連携しながら知事批判キャンペーンを展開した。  そしてついに泉田知事は「心が折れた」「もう疲れた」と周囲に漏らしながら出馬撤回したのだが、そのバトンを引き継ごうと出馬したのが米山氏だった。「原発推進、中央との良好な関係をアピールする森候補」対「原発再稼動反対、中央(官邸や自民党本部)に物申す泉田知事路線継承の米山候補」という構図になっているのだ。大接戦の新潟県知事選、今後も目を離せない。 <取材・文・撮影/横田一(ジャーナリスト。小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた最新刊『黙って寝てはいられない』<小泉純一郎/談、吉原毅/編>に編集協力)
ジャーナリスト。8月7日に新刊『仮面 虚飾の女帝・小池百合子』(扶桑社)を刊行。他に、小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)の編集協力、『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数
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黙って寝てはいられない

日本は「原発即時ゼロ」で発展する!

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