新潟でも、巨大組織に立ち向かう候補者を応援する“小池百合子現象”が
米山隆一候補
ほぼ互角だった参院選の野党陣営から、自主投票の民進党が抜けて連合新潟も与党陣営に転じたのだから、基礎票の単純計算では与党支援候補が圧倒的有利となる。しかし都知事選と同じように新潟でも、巨大政党や有力団体に立ち向かう一匹狼的候補が支持を集めるという“小池百合子現象”が起きていたのだ。
3年前の参院選にも出て落選した米山氏は、県知事選出馬表明の直前まで民進党第五支部長で次期総選挙に出馬する予定だった。しかし泉田知事の突然の出馬撤回で後継候補探しは難航。民進党新潟県連が自主投票を決め、連合新潟が森候補支持を決定する中で、県知事選に名乗りを挙げたのだ。その結果、第五支部長は解任(公認取消)と民進党離党となった。
三野党党首が勢ぞろいした10月7日の街頭演説会に駆けつけた松野頼久・前維新代表は「米山さんと政治活動を一緒にしてきた」「3年前(の参院選)、そこの街角で街頭をやった時は寂しかったね。今日はこんなに応援団がいて本当にうれしいと思います」と切り出した後、小池知事と重ねあわせた。
「米山さんは(国政選挙への)退路を断って、まるで東京の小池さんと同じように、すべての政治生命をかけて、たった一人で手を挙げた。この知事選に政治生命をかけたのです。それに今、こうやって、みんながついて行ってくれている。野党三党の皆さんがついて来てくれている。彼は捨て身です。この米山君のこの覚悟を成就していただきたい」