ゴーン社長が懸念しているのはEUから離脱した英国からヨーロッパ大陸市場に車を輸出する際に、EUは輸入関税をかけるのではないか、或いは英国の生産業者に対して特別税を課して来るのではないかという疑問である。
日産は英国のサンダーランドに工場を持っており、7000人の従業員と関連企業に2万人が働いている。そして、同社で生産する車の大半がヨーロッパ大陸向けであるという。日産は、スペインにも工場を持っており、そこでは年間で270万台が生産されている。一方の英国は150万台の生産だという。(参照「
ABC」)
このような事情から、日産はキャシュカイの生産への投資は遅らせるとしながらも、来年早々には、どこで生産するか決めるとしているのだ。
『ABC』によれば、トヨタも同じように不安を抱いているという。