今回の北朝鮮初の航空ショーは、外国メディアにも取材させて国連制裁は効いていないことを誇示したい狙いがある。さらに北朝鮮は、2年前から元山と観光地である金剛山をセットしたリゾート開発への投資を説明会等で呼びかけており、元山を世界へ向け露出させ知名度を高めることで投資を募りたい思惑もある。
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ただ、台所事情はやはり厳しいようで、「飛行間隔が空いていたのは、当初予定していたより飛ばす機種数を減らしたためで、ラジコンも予定外に飛ばしたと思われます。どうやら航空燃料の不足などが影響してショーは縮小開催されたようです」(北朝鮮事情に詳しい関係筋)という。
国内的には、飛行機嫌いの金正日時代と違い金正恩時代は、空軍や航空機産業へ力を入れるという新時代を強くアピールし国威発揚に利用しているのだろう。
縮小されたとはいえ開催したことに意義を見出している北朝鮮にとって今回のイベントは成功だったと言えるのかもしれない。
休憩中の北朝鮮観客(奥の青いテントは売店)
<取材・文/中野鷹 写真提供/stsyblue>