クリントンの“顔芸”は戦略の一環だった! 大統領選テレビ討論会でもおおいに活用【微表情学】

 みなさん、こんにちは。空気を読むを科学する研究所代表取締役の清水建二です。  本日は、9月26日の夜(日本時間9月27日午前)に行われたアメリカ大統領選のテレビ討論会で見せたトランプ氏とクリントン氏の表情から学べることを考えてみたいと思います。  テレビ討論会を観た多くの視聴者が直感的に感じたことは、不満のトランプ、余裕のクリントンという構図だったと思います。このイメージは、テレビの音声を消して、両氏の話している内容を聞かなかったとしても感じられてきたと思います。  このトランプ・クリントン両氏から醸し出された対照的な空気は何だったのでしょうか?  討論会全体を通して観られた最も特徴的な表情は、終始眉間にしわを寄せながら意見を述べていたトランプ氏の表情と、眉を時折上げ、笑顔で意見を述べていたクリントン氏の表情です。  眉間のしわが発するイメージは、集中、堅苦しい、怖い、というものです。眉上げと笑顔が発するイメージは、興味・関心、そしてポジティブ感、というものです。  これらのイメージを私たちは意識・無意識問わず抱きます。その理由は二つあります。
次のページ
知らずのうちに相手の感情をもコピーしてしまう、フェイシャル・フィードバック
1
2
3
微表情を見抜く技術

無意識の感情の表われ「微表情」を読み取ることで、誰でもコミュニケーションの達人になれる!

バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会