クリントンの“顔芸”は戦略の一環だった! 大統領選テレビ討論会でもおおいに活用【微表情学】

知らずのうちに相手の感情をもコピーしてしまう、フェイシャル・フィードバック

 一つに、私たちは目の前の人の表情を無意識のうちにマネしてしまうメカニズムを持っているからです。  トランプ氏の眉間のしわを見ていると、知らず知らずのうちに、自分の眉間にも力がこもってきます。しかし、クリントン氏の眉上げと笑顔を見ていると、知らず知らずのうちに、自分の表情もリラックスし、口角が引き上がってきます。  二つに、私たちは表情を作ることでその表情にあう感情が生み出されるフェイシャル・フィードバックというメカニズムを持っているからです。  フェイシャル・フィードバックとは、楽しいから笑うというメカニズムでなく、笑うから楽しいというメカニズムです。私たちには両方向のメカニズムが備わっていることがわかっています。このメカニズムによって、眉間のしわは、集中や怒りを生じさせます。眉の引き上げと笑顔は、興味・関心度を引き上げ、嬉しい気持ちを生じさせます。  この二つのメカニズムによって、眉間にしわを寄せたトランプ氏の表情を無意識的にマネしてしまう視聴者は、集中や怒りを感じやすい・感じる状態になるのです。同様のことがクリントン氏にも当てはまります。クリントン氏の表情を見ていると、クリントン氏の話に興味・関心が湧き、幸福な状態になるのです。
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今回の討論会から学ぶものとは?
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微表情を見抜く技術

無意識の感情の表われ「微表情」を読み取ることで、誰でもコミュニケーションの達人になれる!

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