米国が過去最高となる380億ドルの軍事支援を決めた背景とは

白石和幸

オバマ大統領とネタニヤフ首相(Public Domain)

 9月に入って米国政府はイスラエルに対してこの先10年間、380億ドル(3兆8000億円)の軍事支援を約束した。

 ネタニャフ首相は当初450億ドル(4兆5500億円)を要望していたので、それよりは少なかったものの、今回の支援額は米国がこれまで提供してきた外国への軍事支援としては最高額である。これまで10年間の軍事支援金は2018年に切れる300億ドル(3兆円)であった。この最高額の支援金を提供するのに米国はイスラエルに条件をつけた。それは次の通りである。(参照:「Alwaght.com」)。

●この支援金で購入するする全ての武器は米国製であるということ。
●この10年間、イスラエルは追加予算の獲得の為に米国でロビー活動をして議会の支援を仰ぐことをしないこと。

 2018年に切れる現行の支援金の場合は、その26%をイスラエル製の武器の購入に充てることが出来たという。しかし、2019年から10年間はそれが出来なくなるというわけだ。

 それにしても、イスラエルに次ぐ米国の軍事支援対象国であるエジプトの場合、その支援額はイスラエルの3分の1である。この差が示すように、米国にとって、やはりイスラエルは中東における要めの国だということを改めて示したといえる

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巨額支援の理由はイランの台頭!?

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