離婚、解雇、パートナー解消…人間関係崩壊の予兆は4年前から微表情に表れる

 なぜ「軽蔑」と「嫌悪」が離婚につながる危険な表情なのでしょうか?  ゴットマン博士は、夫婦ゲンカの時に配偶者が「怒り」を見せても安全だと言います。「怒り」を見せることは激しい感情を表出する一形態に過ぎないため、ケンカという状況においてそれは「普通」の行為だからです。しかし、相手を見下す感情である「軽蔑」や相手を拒絶する感情である「嫌悪」は、愛情にとって必要不可欠な肯定的感情や思いやりの感情を阻害してしまい、離婚を予測する指標になると説明しています。

「軽蔑」と「嫌悪」はコミュニケーションを阻害する

 この離婚の予兆を示す表情研究の結果は、あらゆる関係性の崩壊予測にも援用することができると思います。  怒りという感情は「障害の除去」という行動に向かいます。夫婦間含め、あらゆるパートナー間で起こるお互いの「意見の食い違い」=「障害」を除去しようとするからこそ、怒りという感情が起こり、怒りのパワーを用いて、コミュニケーションを続けようとします。しかし、軽蔑や嫌悪という感情を抱いてしまうとコミュニケーションの断絶が起きてしまいます。  軽蔑がコミュニケーションの場で生じると、軽蔑を抱いた方は相手を対等な立場とはみなさなくなり、相手が下手に出ない限り、相手の話をまともに聞かなくなります。ケンカや言い争い、マイルドなところでは意見の調整というコミュニケーションがまともにできなくなります。嫌悪は「不快なモノの除去」という行動に向かいます。コミュニケーション=不快となり、「口もききたくない」という状態になってしまうのです。
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関係性を崩壊させないために何をすればいい?
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微表情を見抜く技術

無意識の感情の表われ「微表情」を読み取ることで、誰でもコミュニケーションの達人になれる!

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