世界最大の輸送機アントノフAn-225が中国でライセンス生産。2019年にも1号機
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ソ連が崩壊し、ロシアが誕生した。一方で、独立国家となったウクライナはソ連時代と同様に上述産業の完成品や部品をロシアに供給していた。しかし、ウクライナがオレンジ革命によって西ヨーロッパへ接近を強めると、ロシアとの関係に摩擦が生じるようになった。それでも、アントノフの場合は、2013年9月にはアントノフAn-124の生産をロシアとジョイントベンチャーで生産することで合意も交わされていた。(参照:『Sputnik』)。
しかし、両国の関係はその後さらに悪化して、遂に、ポロシェンコ大統領は2014年6月にロシアとの軍需・航空産業の協力の中断を決定した。IMFはこの協力中断によるウクライナの損失は22億ユーロ(2400億円)と推定している。(参照:『Sputnik』)
当時、厳しい経済下にあったウクライナで、ポロシェンコ大統領がこのような大胆な決断を下した背景にはNATOからの支援協力を期待したからであった。しかし、現在に至るまでその具体的進展はまったくない。その結果、ウクライナの軍需・航空産業は売る市場を無くして衰退の一途を辿った。また、ロシアがその市場を遮断したのである。
世界で1機しか存在しない世界最大の大型輸送機「アントノフAn-225ムリーヤ」が中国で生産されることになった。8月30日に北京にてウクライナのアントノフ設計局公社と中国の中國航空工業集團公司(AICC)との間で契約が交わされた。
元々、ウクライナはソ連の軍需・航空産業を担っていた。そこでは、その関連企業がおよそ2000社存在し、1万人の雇用を支えていたという。(参照:『1
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