「優勝セールの仕方を忘れた」ことで話題の百貨店、大賑わい
広島そごうでは「カープ坊や」作者らによる鏡開きも。カープの応援歌が流れると待ちかねたファンらの手拍子が
25年ぶりとなったカープの「優勝セール」は、他の「Aクラス常連」球団の優勝セールとは一味もふた味も違う、街全体をあげて盛大におこなわれるものとなった。
広島県内で最大の百貨店「広島そごう」(そごう広島店、広島市中区)には、早朝から3000人以上の行列ができていた。「そごう」はかつて巨人の応援セールを行っていたほか、現在は西武百貨店と経営統合したため一部店舗では西武の応援セールを行っているが、広島そごうはかつてカープの本拠地であった広島市民球場と隣接しており、1974年の開店以来、常にカープファンにとって最も身近な存在の百貨店であった。
広島そごうに掲げられた優勝を祝う懸垂幕。「鯉の鱗」をデザインしたという特徴的な外壁もカープとの縁の深さを印象付ける
広島そごうでは、開店を前に朝9時半から正面玄関で鏡開きとくす玉割りが行われた。この場所は25年前にも優勝記念のくす玉が設置された場所。25年前はスクランブル交差点があり人通りが非常に多かった正面玄関も、現在は交差点が地下化されたため人通りはまばらになっていた。しかしそごうでは、25年前の優勝の思い出を大切にするために、あえて再びこの場所へのくす玉の設置を行ったという。
くす玉割りには、そごう館内に話題のポケモンオフィシャルショップ「ポケモンセンター」が入居している縁で、ポケモンの「ずかん番号25番」にあたるピカチュウも祝福にかけつけ、多くのファンとともに優勝を祝った。
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そごう正面玄関で行われたくす玉割り
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1975年の優勝ペナントを持つファンも。当時、1974年10月に開店したそごうにとっては開店直後初の優勝となった
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そごう館内では「ポケモンNo.25」の縁もありピカチュウが大活躍
また、そごうと同じく、全国的には巨人の優勝セールで知られる「広島三越」(広島市中区)もこの日はカープ一色に。
三越のシンボル・ライオン像も緒方監督のユニフォーム姿に衣替え
三越では朝10時20分からくす玉割りが行われ、シンボルであるライオン像もカープのユニフォーム姿となったほか、優勝記念の目玉商品として「純金製の黄金バット」(430グラム、510万円)、「純金製の黄金ボール」(500グラム、550万円)が販売されるなど、いかにも「三越らしい」優勝セールとなった。
ちなみに、「黄金バット」のほうは即日に売れたという。
そして「25年も優勝していなかったせいで優勝セールの仕方を忘れた」と報道され話題となった広島市に本社を置く百貨店「福屋百貨店」でも、朝9時50分からくす玉割りが行われた。
福屋は地元に根付く百貨店ということもあり、選手のサイン入り記念プレートや選手がビールかけの際に着用したTシャツなどといった限定オフィシャルグッズの販売も行われたため、開店前から多くのカープファンが詰めかけた。これらの商品は、開店してすぐに全て完売したという。
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福屋百貨店広島駅前店(広島市南区)には早朝からオフィシャルグッズを求める長蛇の列ができていた。列の先にはくす玉が
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賑わう福屋百貨店八丁堀本店(広島市中区)。「お買い物袋」もカープバージョンのものとなっていた