【イエメン紛争】内戦の激化で苦境に立たされる人道医療支援団体

白石和幸

アブス病院

8月に爆撃を受けたアブス病院(6月撮影)。MSF nurse and emergency room supervisor Ahmed Qasim is checking on fatma who is suffering from a severe dehydration and was admitted in Abs hospital in 12th June, 2016. photo by Mohammed Sanabani/MSF

 イエメンの内戦はシリア紛争の陰に隠れて余り話題にならない。しかし、2015年3月にサウジアラビアがイエメンに武力介入して以来、長期化してベトナム戦争化している。イランのスペイン語衛星チャンネル、「HispanTV」によれば、国内避難民は300万人、外国への避難者は20万人とされている。さらに、「El Pais」紙によれば、1400万人は日々の食料を入手できる保障はなく、890万人は栄養失調の状態にあるという。

 昨年3月から現在までの犠牲者数は1万人近くにものぼる。しかも、この数字は病院から伝えられた報告だけをもとに統計されていることから、実際にはもっと多くの犠牲者が出ているはずだという。(参照:前出「HispanTV」)

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増す危険に医師系人道支援団体が撤退
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