8月中に日本株は1万8000円になる

今年も後半に突入! 多くのアナリストがすでに今年に対し弱気のなか、SMBC日興証券のチーフテクニカルアナリストの吉野豊氏は今夏を逃してはいけない、と語る。そのワケとは?

日経平均に上昇シグナルが続々と点灯!

日本株

【3年連続の2ケタ上昇は困難】過去の日経平均で2年連続2ケタ上昇、かつ通算上昇率が50%を超えたのは8回あるが、そのうち7回は翌年の相場は冴えない。今年も年通算では不振か

「日経平均の上昇シグナルが久しぶりに灯りました」

 そう話すのは、SMBC日興証券のチーフテクニカルアナリスト吉野豊氏だ。アナリストの人気ランキングでトップ3常連であり、一目均衡表を使わせたら日本屈指の腕前を持つ相場予測の猛者である。

「去年の年末は『1万8000円なんてすぐだ』と皆が強気でした。大勢の見通しが一致するときは得てして逆に行くもの。今年前半もそうなりました。弱気に転じてしまった人もいますが、私は強気の旗はおろしませんよ。日経平均は夏場から10月にかけて1万8800円を目指すと見ています」

 強気の吉野氏だが、今年前半の膠着した相場を見る限り、1万8800円ってかなり遠い水準に思える。本当に大丈夫なのだろうか?

「たしかに今年の日経平均が棒上げするとは思いません。日経平均は1昨年に23%、昨年は57%上昇し、2年通算で93%も上昇しました。2年続けて2ケタの上昇率で、かつ50%以上も上がったケースは過去に8回ありますが、3年目も2ケタの上昇となったのは1987年だけです。その1987年も10月まで上昇した後に、ブラックマンデーで急落。3年連続で大幅上昇するケースは極めて少ないんです。ですから、夏場から10月にかけて1万8800円の高値をつけ、そこから大きく調整する、というのが私の見方です」

 今年トータルで見ると弱いが、夏から秋までは強い、というシナリオだ。

「足元ではかなり強い上昇シグナルが出ています。ひとつはチャートパターン。日経平均は『下降ウェッジ』と呼ばれる下向きの三角形を形成しています。これは弱気パターンに見えますが、三角形を上に抜けた時には強い上昇を示唆するシグナルなんです。5月下旬以降、三角形を上抜けしました。週足の一目均衡表では分厚い雲がしっかり下支えしてくれていますし、もうひとつ、東証REIT指数もポイントです」

株高

【チャートは株高第二幕開始を示唆!】「下降ウェッジ」を上抜けしたときは強い上昇シグナル。週足の一目均衡表ではローソク足の下に分厚い雲があり、簡単には下抜けしない。先行指標である東証REIT指数の高値更新などもあり上昇再開は濃厚

 ん? なぜREITが?

「東証REIT指数は日経平均に対して2、3か月先行して動く傾向があります。2012年の日経平均上昇でもREIT指数が先行して上昇していました。東証REIT指数は春先から上昇を再開しており、6月には昨年末の高値を抜けたんです」

 2~3か月後には日経平均も昨年末の高値1万6921円を抜いてくる可能性が高そう。さらに日経平均上昇のシグナルは目白押しだ。

「6月に入って日足の雲や重要な節目だった1万4800円も上抜けました。いよいよ『2020年日経平均3万円』へ向けた日本株の上昇シナリオが再開したようです」

 アベノミクス第二幕はすでに始まっている可能性が濃厚。この上昇局面をとりこぼさないために何をすべきか。さらに聞いていこう。

【吉野 豊氏】
SMBC日興証券チーフテクニカルアナリスト。アナリストランキングではトップ3常連とプロからの評価は高い。共著に『FXドリームチームが教える為替の鉄則

― 8月中に日本株は1万8000円になる!【1】 ―


この特集の記事一覧

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社扶桑社は一切の責任を負いません

欧米の貿易摩擦は加速するか

先週金曜日(22日)のサマリ 東京市場  ドル円は小動きな展開でした。仲値に向けた買いから小幅に上昇したものの、仲値後には失速し110.00円前後を静かに推移しました。また、日経平均が後場に入ると、260円超安となったものの影響は限定的でした。 ロンドン市場 欧州勢参入後には調整的な円売り… [続きを読む]
連載枠
連載一覧
菅野完

菅野完

草の根保守の蠢動

稲田防衛大臣と国有地払い下げ事件の塚本幼稚園を結ぶ「生長の家原理主義ネットワーク」【特別編】

東條才子

東條才子

現役愛人が説く経済学

「紀州のドン・ファン」がハマった、愛人バンクの麻薬的な快楽とは

北条かや

北条かや

炎上したくないのは、やまやまですが

「過労死は自己責任」で炎上の田端信太郎氏にみるグローバルマッチョイズムと、その支持者の“病理”

山口博

山口博

分解スキル・反復演習が人生を変える

「流暢なプレゼン」に隠された落とし穴。聞き手を飽きさせないために本当に必要なこととは?

清水建二

清水建二

微表情学

表情分析技術が確立される前から、卓越していた仏像の表現力

都市商業研究所

都市商業研究所

大阪の熾烈な百貨店競争に「庶民派百貨店」はどう挑む?――全面リニューアルした「阪神梅田本店」を徹底解剖(2)

MC-icon

MC正社員

ダメリーマン成り上がり道

人気イベントから一転、過渡期に訪れた「どん底」

mitsuhashi

三橋規宏

石橋叩きのネット投資術

なぜ日本の経済学者は富豪や優れた投資家ではないのか?

shiba

志葉玲

ニュース・レジスタンス

病原菌だらけの海、漁船が攻撃され壊滅状態の漁業――パレスチナ自治区ガザ“海の封鎖”が引き起こす現実

kousaka

髙坂勝

たまTSUKI物語

退職者を量産したバー店主が語る。“いまの世の中「サラリーマンから足を洗いたい」と考えるほうがマトモ!?”

安達 夕

安達 夕

韓国の女性団体が上半身を露わに男尊女卑に抗議、しかし思わぬ反応に絶望……。根深い男女差別

闇株新聞

闇株新聞

東芝を海外勢に叩き売ってはいけないたった一つの理由