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ここ最近、「人工知能(AI)やロボットなどに関する記事を目にしない日はない。その可能性が指摘される一方で「AIやロボットの出現で、ホワイトカラーの雇用機会が奪われる」といった論調も見かける。確かにこれらの導入により、さまざまな作業は人がやらなくてもすむようになるだろう。人的なリソースも大幅に軽減できる……となれば、そうした論調が出てくるのも当然だろう。
しかし、本当にそうだろうか? 「AIやロボットの出現が人の仕事を奪うことになるとは考えていない」という話もある。
「AIやロボットは、従業員をルーティン作業から開放し、より付加価値の高い業務を行う機会を提供すると感じています。さらに、AIやロボットを駆使できる人材のニーズが高まり、雇用も創出されるでしょう。この現象は多くの人にとって、脅威ではなく、チャンスだと思います」と語るのは、KPMGコンサルティング株式会社パートナー、田中淳一氏だ。