覚えておきたい、犯罪に巻き込まれないための「微表情」

photo by PDPics(CC0 Public Domain)

 みなさん、こんにちは。  空気を読むを科学する研究所代表取締役の清水建二です。  本日のテーマは、ビジネスというよりは多くの方々にとっては万が一に備えた話です。  武蔵小金井である大学生シンガーの女性がファンの男性に襲撃されるという事件が起きました。事件の経緯や原因を私は詳細には知りませんので、被害者・加害者の心理や事件そのものについては言及を避けたいと思います。しかし、こうした事件を予防するために微表情が貢献し得ることを本日はご紹介したいと思います。

危険度を表情から推測する

 アメリカでは要人警護を担当する警察官やその他の法の執行官、空港職員向けに、危険人物を特定するプログラムが実施されています。プログラムの全容は非公開ですが、その中の一つに微表情から危険人物を特定するプログラムがあります。  多くの人々が行き交うストリートや熱気でひしめくコンサート会場、様々な人々が集う有名人の訪問や演説の場で、以下のような表情をしている人がいるとします。この中にはこれから暴力行為をしようと企てている人物がいます。それはどの人物でしょうか。 ⇒【画像】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=95508  解答・解説は、本文中及び本文の最終ページに書きました。  アメリカで要人警護・空港警備向けに実施されているプログラムは、次々と映し出される否定的な表情スライドの中から危険表情のみを瞬時に検知するというものです。危険表情を直感的に正解できるまでトレーニングは続けられます。
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危険表情とは?
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