4月28日、ロシアが新たに建設したヴァストーチュヌィ宇宙基地から、最初のロケットが打ち上げられた Photo by Roskosmos
4月28日、ロシア極東のアムール州に新たに建設された「ヴァストーチュヌィ宇宙基地」から、初のロケットの打ち上げが行われた。プーチン大統領らが見守る中、ロケットは万事順調に飛行し、新宇宙基地の完成を打ち上げ成功で飾った。
ヴァストーチュヌィ宇宙基地はソ連崩壊後、ロシアが長年待望し続けてきた「ロシアの宇宙基地」である。ロシアは昨今、年間30機近いロケットの打ち上げを行っているが、そのうちの半数以上はカザフスタンから打ち上げられている。ヴァストーチュヌィ宇宙基地の完成によって、ロシアはいよいよ、外国に依存することなくロケットを打ち上げる能力を手にすることができる。
しかしその建設をめぐっては多くの問題が立ちふさがった。そして今後、ロシアの宇宙開発が自立するまでにも、まだいくつもの課題が残っている。