4兆円企業「IKEA」の強かな経営戦略を日本法人の決算から考える

売上高4兆円、世界最大の家具屋さん「IKEA」


 イケア・ジャパンはスウェーデン発祥の世界最大の家具販売店「IKEA」の日本法人です。イケアグループとしては、売上高4兆円、純利益4000億円、従業員数15万人以上に及ぶ巨大企業となっています。ちなみに「IKEA」の由来は創業者イングヴァル・カンプラド(Ingvar Kamprad)のイニシャルと彼が育った農場エルムタリッド(Elmtaryd)とそれがあった村アグナリッド(Agunnaryd)の組み合わせです。

 その創業は1943年で、幼少時から自転車でマッチを近所に売り歩くなど、商才を現していたカンプラドが17歳で設立した安売り雑貨店が起源です。転機となったのは1947年で、地元の家具店と契約して格安の家具販売に乗り出すと、これが大ヒット、1951年からは家具販売の専門店に転換します。

 その後も1953年に最初のショールームをオープンするなど、順調に売上を伸ばしていたイケアでしたが、次第に競合との価格競争に巻き込まれるようになり、またその圧力により家具メーカーとの取引を停止に追い込まれるなど苦境に立たされます。しかし、この苦境を克服すべく、編み出したのが、自社でデザインから企画、製造、販売まで全て賄う現在のイケアのスタイルでした。

 このあと触れる「フラットパック」にも代表される流通や梱包、製造コストを徹底的に削減しながら、顧客のニーズに合わせた格安の組み立て式家具を販売するイケアのスタイルは、1963年から開始したスウェーデン国外への積極的な展開に見事にはまり、世界中で家具といえばイケア、という存在に駆け上がっていきます。

 ここでは、そんなイケアの強みを4P戦略の観点から、Product(製品)Price(価格)Place(店舗)で整理してみたいと思います。

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