新宿東宝ビル photo by Edomura no Tokuzo CC BY-SA 3.0
東宝配給の映画作品の勢いがすごい。今年8月はどこを見渡しても『シン・ゴジラ』の話題で溢れ、公開わずか1か月で観客動員数は360万人を超え、興行成績も53億円を突破という大ヒットとなった。
「(ゴジラ)成功に向けて全社をあげて取り組みます」
通常の製作委員会方式を採らず、単独出資で本作を手がけた東宝は、株主に対し、経営成績・課題・目標を開示・表明する有価証券報告書においても名指しで「(ゴジラ)成功に向けて全社をあげて取り組みます」と記している。事実、その言葉通りの成功を収めた。
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「東宝 第127期 有価証券報告書」より
さらに、その東宝は『シン・ゴジラ』公開から1か月も経たないうちに、新海誠監督の最新作アニメ『君の名は。』の全国ロードショーを開始。こちらも公開8日で動員212万人、興行収入27億円を突破するなど、大ヒットとなっている。
だが、これで東宝の売上も利益もうなぎのぼりかと思いきや、案外そうでもないようだ。