2015年の決算も好調なZARA、次に目指すは「ホワイト企業」!?

3月3日、NYのソーホーにオープンしたフラッグシップ店(photo from Inditex)

 アパレルの王者ZARAを傘下に持つインディテックス(Inditex)は不況を知らないようだ。  3月9日、インディテックスは同社の2015年の決算報告書を発表した。報告書によれば、2015年度の売上209億ユーロ(2兆6100億円)が、また前年売上181億1700万ユーロ(2兆2600億円)を上回った。同様に経常利益も28億7500万ユーロ(3593億円)を達成して、2014年の25億100万ユーロ(3126億円)を越えた。(参照「Libre Mercad」)  創業者アマンシオ・オルテガが受ける配当金は〈11億800万ユーロ(1475億円)〉、そしてCEOのパブロ・イスラは53.4%の報酬アップで〈1200万ユーロ(15億円)〉の年俸となり、スペインの企業経営者としてNo.1の年俸受給者のポジションを維持している。(参照「El Mundo」)  アマンシオ・オルテガは、アパレル事業をパブロ・イスラに任せて、最近はもっぱら不動産事業を展開して特に英国と米国の由緒ある建物を買収して商業ビルに変身させている。またバルセロナでは買収した建物をホテルにするプランもあるという。
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成長分は従業員に還元、労働環境検査も重視!?
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