株価下落の今でも“美味しい”高還元株攻略テク
昨年8月のチャイナショックから下げ基調の相場から脱せない株価だが、短期的に見れば先月より、徐々に回復の傾向にあるように見える。その理由は、悲観論が弱まったことも、もちろんあるだろうが、「この時期ならではの理由もある」と、株主優待銘柄などを中心に投資するイベント投資家のH氏は語る。
近年は株主還元ブームの流れを受け、配当や株主優待の還元率の高い銘柄が注目される機会も多くなった。とくに人気の株主優待銘柄は3月下旬に権利確定日を控える企業が多いため、1~2月は買い注文が勢いづき、じわじわと株価が上昇していくのがセオリーとなっている。
とはいえ、人気優待銘柄のなかにはすでに権利確定後の売り抜けを見越して、株価が高止まりの気配を示したり、徐々に下降トレンドを描いたりしている銘柄もある。
そのため、高値づかみとなるリスクを考えると、今から優待銘柄の値上がりを見越して投資を行うことは「時すでに遅し」とも言える。
もう市場にチャンスはないだろうか? 冒頭のH氏は「これからがチャンス」と語る。
「初心者でも読みやすいチャートで、意外とまだ知られてないのが権利確定後の安値圏に購入することです。この時期に購入すれば高配当銘柄を最も安く手に入れられる可能性が高いんです」
⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=85896
一般的に高還元の銘柄は権利確定が近づくにつれて、株価が上昇していく。権利確定直前の高値圏ではなく、権利落ち後の安値圏で購入すれば高配当株を安く手に入る。
「高配当株は安値圏に購入したとしても、近年は個人投資家の注目度の高さから株価の下支えが強く働き、反転する可能性が高い。次の権利確定に向けて同じように上昇する株価チャートを形成することを踏まえて、安値圏である権利落ち後に買っておくのも手です」
⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=85897
為替や原油価格などマーケットの環境にもよるが、人気優待銘柄は1年のなかで同じような株価サイクルを繰り返すことが珍しくない。株をかじったばかりのトレーダーは権利確定前にあわてて高値で購入しがちだが、チャンスはそこだけではない。権利確定後の安値圏で仕込んでおくことも選択肢に入れてみてはどうだろうか。<文・図版/戸田要一>
【戸田要一】
投資情報誌を経てフリー編集者に。(株)ペロンパワークス所属。
高配当株が最も安く手に入る時期は権利落ち後の安値圏!
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