「平均利回り6%」を実現する理想的分散投資の手法とは?

短期的な乱高下相場に翻弄され、大損してしまう株&FX投資家が多いなか、着実に増やしているのがインデックス投資家だ。インデックス投資家とは、日経225やTOPIXなどの指数と連動するファンドを毎月積み立て購入していくだけの地道な手法。しかし、地味なだけに猿マネも簡単だ!資産形成を目指すなら、まずは堅実な投資法も学ぶべし!!

世界中の株、債券、不動産に投資可能

 日経平均は2万円へ、米ドル/円は123円になろうというのに、資産が増える気配はない。それどころか、乱高下相場に振り回され、損失が広がる一方という人は多いのではないか。
カン・チュンド氏

カン・チュンド氏

 もはや相場を読むのは難しい――。そんな人でも利益が出せる“最強”の資産運用術こそ、インデックス分散投資だ。この乱高下でも運用実績を伸ばしている投資家は多い。 「インデックス分散投資は、相場が読めない一般投資家に打ってつけの長期投資。長期間積み立てれば、相場など関係なくリスクが軽減されます。超長期で見れば、平均利回りは年5~6%程度。毎月5万円ずつ積み立てれば、25年で3500万円の資産形成も可能です。銀行の定期預金では、利息は微々たるもの。多少のリスクを許容できるならインデックスファンドを検討すべきです」(インデックス投資アドバイザーのカン・チュンド氏) ⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=81097
インデックス投資

いずれも月5万円の積み立て、インデックス投資は平均利回りの年6%で試算。仮に25年の運用なら約3500万円と定期預金の倍以上の資産が形成される

 また、経済評論家の山崎元氏も「インデックス投資を始める好機」と話す。 「5年前と比べ、インデックス投資は進化しています。ファンドの種類も大幅に増え、より安定した運用が行われるようになりました。さらに販売手数料0円、年率0.5%前後の安い信託報酬のファンドも続々と登場し、ローコスト化が進んでいます」
山崎元氏

山崎元氏

 ’15年11月にはニッセイアセットマネジメントの3つのファンドが信託報酬を値下げ。証券各社の低コスト競争は当分続く見通しだ。  さて、これらのファンドを組み合わせ世界に分散投資していくわけだが、大切なのは投資額とアセットアロケーション(資産配分)だ。株、債券、REITなど幅広い投資先があり、その比率で利益も変わってくる。 「5000種類もあると言われるファンドの中から、選ぶのは難しい。それなら、バランスファンドを1つ保有するのも手です。例えば、三菱UFJ投信『eMAXISバランス(8資産均等型)』なら、国内外の株式と債券、REITなど8つの投資先に分散投資してくれます。また日本、先進国、新興国に特化したファンドを複数購入し、組み合わせるのもいいでしょう。資本主義経済が続くかぎり、長期的に安定して資産を増やせます」(カン氏)  一方、山崎氏はNISAと確定拠出年金を活用した分散投資を提言する。 「非課税期間5年のNISAは長期のインデックス投資向き。それと確定拠出年金もインデックスファンドに投資可能で、通常より多く年金を受け取れる可能性がある。私のオススメは50%がTOPIX連動型のETF、残り50%が外国株式に連動するインデックスファンドです」(山崎氏)  インデックス分散投資は組み合わせも多種多様。気軽に世界に投資できるのも魅力の一つだ。 【インデックス投資3つのメリット】 ●相場を読む必要がなく、ほったらかし ●毎月の積み立て&分散投資でリスク減 ●資本主義経済が続く限り、負けない! 【カン・チュンド氏】 インデックス投資アドバイザー。ファイナンシャル・プランナー。晋陽FPオフィス代表。著書に『最新 資産設計はポートフォリオで考える 投資信託35の法則』(ソーテック)など 【山崎元氏】 経済評論家。楽天証券経済研究所客員研究員。株式会社マイベンチマーク代表。『お金に強くなる! ハンディ版』(ディスカバー・トゥエンティワン)など著書多数 ― インデックス分散投資の究極奥義 ―
最新 資産設計はポートフォリオで考える 投資信託35の法則

インデックス・ファンド、アセットアロケーション、ポートフォリオ、3つのキーワードを理解すれば無敵です。