今からでも間に合う「丸投げ」年賀状サービス3選

年賀状

撮影/Norio Nomura

 2015年もいよいよ年末となり、年賀状の準備にも本腰を入れなければならない時期。メールやSNSでも年始のあいさつはできるものの、仕事の上司や客先などには年賀状のほうが”効く”ケースも多い。  とはいえ、いざ年賀状を出すとなると時間も手間もかかる。今年は日本郵便が「宛名も丸投げ」と称した宛名印刷サービスを開始したが、すでに受付は終了している。だが、忙しいビジネスパーソンでも、まだ間に合う「丸投げ」年賀状サービスはまだまだある。

はがきや名刺を郵送するだけ「ネットの印刷屋さん24」

 年賀状のネット通販サイトネットの印刷屋さん24では、ネット上で年賀状のデザイン編集や印刷代行が可能。さらに「宛名印刷サービス」のオプションを用意している。  宛名印刷に欠かせない住所登録は手入力もできるが、相手の情報が書かれたはがきや名刺を同社へ郵送してもいい。オペレーターがデータ化し、宛名の登録から印刷まで代行してくれる。もちろん、郵送したはがきや名刺は作業終了後、返却される。  また、はがきや名刺を撮影した写真データを送ってもOK。料金体型は、デザイン基本料(2960円)や印刷料金(1枚34円~)のほか、宛名印刷オプションの料金がかかる。宛名の登録代行はオプション基本料金3500円+1件あたり30円。はがきや名刺の郵送は12月12日(金)到着分まで受け付けている。

年賀状や住所録から宛名データを作成「カメラのキタムラ」

 宛名のデータさえ用意できれば、市販の年賀状ソフトを使って自宅のPCで印刷するという人もいるだろう。その場合は写真プリント大手カメラのキタムラの「宛名データ化サービス」が使える。  過去の年賀状を店頭に持ち込むと、1週間程度で年賀状作成に必要な宛名データがCSVファイルとして作成される。当然「筆まめ」や「筆ぐるめ」といった年賀状ソフトにも対応していて、宛名のデータ化に加えて、はがき両面の画像をPDF形式でデータ化してくれるので、人物データベースとしても活用できる。贈り物選びなど「あの人のお子さん、何歳だっけ……」というシーンでの活用も視野に入ってくる。  官製はがきや手書きの住所録でも宛名のCSV化は可能。データはCD-Rでの納品となる。料金は50件まで3780円、51件~100件で4860円。以降、50件追加ごとに1080円が加算される。

年賀状を撮影→24時間以内にデータ化「スマホで年賀状2016」

 年賀状をデザインできるスマホアプリも多数ある。操作はスマホで完結するので、通勤電車の中など、ちょっとした空き時間に年賀状をデザインできる。  スマホで年賀状2016は600種類以上のデザインを用意し、宛名の入力にも対応した年賀状アプリ。過去の年賀状の宛名面をアプリから撮影し、サーバにアップロードすれば宛名情報をデータ化してくれる。作業はオペレーターが手入力で行い、24時間以内に完了する。  印刷料金は1枚あたりはがき代52円+印刷代78円から。宛名印刷は無料で、印刷後そのまま送付手続きまで行う「投函代行」にも対応している。ポストに入れるところまで丸投げだ。  年賀状印刷サービスは多くの企業が参入する激戦市場。それは他方から見れば、各社が差別化に必死だということでもある。名刺アプリと連携して宛名リストを作成するB2B LoveLetter(日本郵便)など、新たなサービスも生まれている。すべてを丸投げしたくなるかもしれないが、年賀状は印象を大きく変える年に一度の機会。適度に丸投げした上で、気持ちのこもった一言を添え、ライバルと差別化を図るのも差出人としては忘れないようにしたい。<文/井上マサキ
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