本を借りるだけじゃない! ビジネスマンのための図書館120%活用法
一般的に“図書館”といえば、本を読んだり、借りたりする場所といったイメージだろう。しかし昨今、ビジネスマンが快適に利用できるサービスを備えた図書館が増えている。今回、日本有数のオフィス街、東京・日比谷にある「千代田区立日比谷図書文化館」を訪れ、同館広報の並木百合氏に話を伺った。
「千代田区内にも図書館は数館ありますが、当館は20代以上の会社員の方のご利用が中心です。たとえば、閉館も平日は22時、土曜は19時、日曜は17時までと遅めの時間に設定しています。蔵書も児童書を減らして、ビジネス本を増やすなど変化を特たせています」
【千代田区立日比谷図書文化館】
住所:東京都千代田区日比谷公園1番4号
開館時間/月~金10~22時
土10~19時 日・祝10~17時
<取材・文・撮影/相場龍児>
館内には通常の閲覧席のほか、電源付きの閲覧席、有料で電源コンセントに加え無線・有線LANも備えた特別研究席といったエリアもある。また、カフェやレストランで貸し出し前の本を持ち込んで、読むこともできる。
「利用者登録は在勤・在住・在学に関係なく可能です。なかには、遠方からの出張の隙間時間を利用して、来館される会社員の方もいらっしゃいます。また、ホールも複数あるので、近隣の企業が研修講演や会議用スペースとして利用することも多いです。また、個人のセカンドオフィスやサードオフィスとしてもご利用いただいていますね」
さらに毎月行われている「日比谷カレッジ」では、ビジネススキルの向上や歴史や芸術などの生涯学習に役立つ、講座・セミナー・ワークショップに参加することができる。
「カレッジの多くは夜の19時以降に実施されていて、お仕事が終わった会社員でも参加できるようになっています。単発の1回完結の講座が多いので、興味があるワークショップに気軽に参加いただけます」
このように、図書館はただ本を読む・借りるにとどまらず、ビジネスマンのさまざまなニーズに応える快適空間となっている。寒い冬を向かえるこの時期、ビジネス空間のひとつとして、図書館を有効活用してみてはいかがだろうか。
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