中国Xiaomiが新製品発表。グループ企業によるセグウェイ的乗り物も4万円以下で発売

MiTV3(image via Xiaomi)

 中国のAppleと言われる新興企業のXiaomi(小米科技)が19日、新製品の発表会を行い、60インチの4Kテレビ「MiTV3」などの発表会を行なった。同社のリリースによれば、この「MiTV3」は60インチの次世代スマートTVで、ディプレイはLG製、厚さはわずか11.6mm、アルミ製メタルフレームのスッキリしたデザインのものとなっている。本体部は「MiTVBar」として単体でも販売されるもので、Android 5.1 Lollipop ベースのOS、MIUI TVを搭載。市販のモニタにつければ次世代スマートTVに出来るというものだ。両者とも破格の値段で、本体部+ディスプレイのセットでも4999元(=約9万5000円)、本体部は999元(=約1万9000円)だという。  新AppleTV発売前に本体分離型のスマートTVを発売するあたり、かなり対抗意識があると思われる。

セグウェイっぽい乗り物も登場

image via Xiaomi

 しかし、そんな格安4Kスマートテレビ以上に度肝を抜いたのが、同日に発表されたXiaomiが出資する中国企業「Ninebot(九号机器人)」社によるセグウェイのような立ち乗り電動二輪車「Ninebot mini」の発表だ。  同じ中国の立ち乗り電動二輪車メーカーであり、セグウェイから特許侵害などの指摘を受けていたこともある「Ninebot」社だが、今年の4月にはセグウェイを買収。Xiaomiはセコイア・キャピタル・チャイナなどと共同でその買収資金として8000万ドルを出資していたのだ。  その買収の報から半年で新製品のリリースを発表したわけだ。  素材は航空機品質のマグネシウムとアルミで出来ており、セグウェイと違い軽量で、たったの12.8kgと下手すればママチャリよりも軽いかもしれないほど。同社リリースによれば、時速16kmで走行可能で、15度の勾配も登攀可能。スマートフォンでのコントロールも可能だという。セグウェイとの違いは、ハンドルがなく、膝の部分を支店に操作を行うこと。車のトランクにも入る。  驚くべきはその価格で、なんと1999元。日本円にして約3万8000円程度なのだ。11月3日発売で当面のところ中国国内での販売のみだというが、Ninebot社やその代理店は海外にも点在しており、近いうちに日本上陸してくることも予想される。  ここ日本でも、7月にセグウェイが各地の運輸局と警察署に申請を行って承認がおりれば公道走行試験が可能になった(あくまで実証実験としてだが)。このNinebot miniがもし日本上陸したら、立ち乗り電動二輪車の市場に大きな変化が生まれるかもしれない。 <参照:Xiaomi> <参照:Ninebot(九号机器人)> <文/HBO取材班>