右肩上がりの[チェーン店銘柄]に便乗

「この店、最近よく見かけるな」と思う企業がある。近年であれば北海道を地盤とした「ツルハドラッグ」がその代表であろう。店舗を拡大し続けるチェーン店銘柄の強さを探った

業務スーパー→2年で5倍、ドラッグストア→3年で10倍

 北海道を地盤とした「ツルハドラッグ」を展開するツルハHDの株価は、5年前は1500円台だったが、今では9000円台。この5~6年、右肩上がりを継続中だ。 「実はチェーン店銘柄は業績の予測がしやすく、株価の推移がイメージしやすいんです」と話すのは、投資助言のコンサルティングなどを行う坂本彰氏。 「日経平均に採用されているような輸出株だと為替の影響や海外の景気など業績を左右する要因が多く、予想がしづらい。それに比べて飲食や小売りのチェーン店は、国内景気の影響は受けますが、店舗数が増えればそれだけ業績も伸びるというシンプルな構図のため予想がしやすいんです」  企業が「今期は50店舗増を目指します」と発表していれば、今期末には単純にその50店舗分の売上高と利益が上乗せされることが期待される。例えば、店舗増によって売上高も利益も20%増えると期待されれば、株価も20%上がるのは自然なこと。今後のさらなる成長を期待して、20%以上、上がることもあるだろう。 「私が以前住んでいた奈良県に、アークランドサービスという企業が展開するかつ丼チェーン店『かつや』が3店舗できたんです。実際食べに行くと安くておいしいし、これは人気が出ると思ったんです。’10年頃の株価は600円台でPERはまだ6倍程度。店舗数は順調に増えていたので、それに合わせて売上高も利益も伸びるだろうと予想できました」(坂本氏)  アークランドサービスの株価は今では約5500円だ。 「私は現在、滋賀県に住んでいて大阪にも名古屋にも近いため、勢いのいい地方発チェーン店を探すのが得意で好きなんです。店舗数の増加は時間がかかるため、割安で成長期待の高いチェーン店銘柄は数か月や数年の中長期で保有する必要があります。保有している間は決算や業績予想をしっかり確認し、店舗数や新規出店数が予定通りのペースで増えているか、四半期ごとに通期予想の25%以上の進捗率を達成しているかなどをチェックしたいですね」(同) <坂本氏注目!チェーン店銘柄> ●柿安本店 ⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=44795
柿安本店

柿安本店

百貨店で松阪牛を中心とした精肉や惣菜を展開する老舗精肉店。イオンやイトーヨーカドーなどのスーパーでも展開。「口福堂」という店舗名で和菓子も積極的に展開しており売り上げは好調。’16年2月期は、前期と同じ16店の純増を計画している ●クスリのアオキ ⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=44796
クスリのアオキ

クスリのアオキ

石川県に本社を置く、北陸が地盤の調剤薬局併設型ドラッグストアチェーン。北関東、東海・近畿へと出店エリアを拡大し、今年2月には11県目となる三重県に進出。前期31店舗純増、今期は39店舗純増の予定。北陸新幹線開通で北陸エリアの活性化も追い風 ●ワークマン ⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=44797
ワークマン

ワークマン

作業服、作業用品の専門チェーン。高付加価値商品投入で客単価上昇。北海道や熊本に初出店し、積極展開を目指す。「作業服」という同業ライバル店がないのも強み。建設業界の盛り上がりも追い風に。前期は19店舗純増で、今’16年3月期は25店舗の出店を計画する ●サンマルクHD ⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=44798
サンマルクHD

サンマルクHD

焼きたてパン食べ放題のフルコースレストランや、チョコクロワッサンが人気のカフェを展開。既存店の客単価が堅調。「鎌倉パスタ」が好調で、カフェ店でもパスタメニューの導入を検討。前期は47店舗の純増だったが、今’16年3月期は60~70店舗の純増を目指す ●明光ネットワークジャパン ⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=44799
明光ネットワークジャパン

明光ネットワークジャパン

小中高向け個別指導塾「明光義塾」のほか、医系大受験専門予備校「東京医進学院」も展開。少子化だが、学習塾に通い始める低年齢化で業績は好調に推移。教室数は前期30の純増で、今’15年8月期は63の純増予定。毎年増配しているのも強み ●神戸物産 ⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=44800
神戸物産

神戸物産

神戸市と姫路市のほぼ中間点にある稲美町に本社を置く。個人のまとめ買いや飲食店の仕入れに便利な「業務スーパー」を全国展開し、今期700店へ。自社工場で作り、輸入も自社で行うことでコストを低減。外食事業買収で協業効果を発揮し、利益上積みへ 【坂本彰氏】 投資コンサルタント。投資助言のコンサルティングなどを行う。滋賀県在住を生かし、地方の成長企業発掘に力を入れる。アークランドサービスやブロンコビリーなどを保有