年齢が上がっても保険料が安くなる3つの抜け道
年齢が上がるにつれ高くなっていく保険料。保険料の変わらない一生涯保障の終身保険ではなく、10年、20年といった一定の期間を保障する保険に加入している人は、更新の際に加齢などの契約条件が変わるため、同額の保障を確保しようとすると以前よりも保険料は高くなる。「こんなに高くなるのか……」と更新をためらう人も多いことだろう。
年齢が上がるほど死亡リスクは高まるので、保険料が上がるのはごく当然のことともいえるが、実は保険内容を見直すことによって、保険料を安くする抜け道が存在することをご存知だろうか?
(対象:死亡保険、医療保険) 最も手っ取り早いのが、保障額をカットする方法。保険の考え方として、必要保障額は子どもが独立するまでが最も大きくなる、というのがひとつのセオリー。生まれたときが最も必要保障額は高く、逆に子どもの成長につれ必要保障額は下がっていく。 つまり、子どもの出産時に加入してから10年や15年が経っているなら、保障額を減らして、保険料を抑えるというのがポイント。 45歳男性が保険期間10年で加入するケースでは、 保険金額2000万円=月払保険料8200円 保険金額1000万円=月払保険料4100円 ※チューリッヒ生命の「定期保険プレミアム」の場合 になる。これは他社の商品も同様で、現在の死亡保険では保障額を半分にすると、およそ保険料も半額になる。
(対象:死亡保険、医療保険) そしてもうひとつが、保険期間を短く設定するという方法。基本的に死亡保険は保険期間を長く設定すればするほど、保険料がアップする。「前回は20年間加入したから、今回も20年間加入しないといけない」というものではない。とりあえず年金受給開始までの10年間だけ保障を確保したい人や、末子が独立する5年間だけ保障を手厚くしたいという人もいるだろう。必要な保障期間だけムダなく加入するというのが、保険料の節約につながる。 45歳男性・保険金額2000万円では、 保険期間55歳満了=月払保険料8200円 保険期間65歳満了=月払保険料1万1880円 ※チューリッヒ生命の「定期保険プレミアム」の場合 と実に3000円以上の差が出る。 医療保険も、一生涯の病気やケガを保障する終身型だけでなく、リスクの低い若いうちは保険料を低く抑えることができる保険期間10年などの定期型の商品もある。
(対象:死亡保険) 健康体料率(優良体料率)とは、非喫煙者や健康状態によって所定の基準を満たしていれば、保険料が安くなるという特約のこと。全社が用意しているわけではないのと、対象となるのは死亡保険のみだが、適用されれば大幅に保険料は安くなる。 45歳男性・保険期間10年・保険金額2000万円では 標準型=月払保険料8200円 非喫煙者優良体型=月払保険料4980円 ※チューリッヒ生命の「定期保険プレミアム」の場合 まで下がる。 ポイントは、もし基準をクリアできず健康体料率に加入できない場合でも、必ずその後リトライすること。禁煙や食事制限、運動によって体質改善を行い、1〜2年後に健康体料率で再契約できれば保険料はグッと安くなる。保険料は加入時の年齢が上がるほど高くなるが、健康体料率への再契約によって安くなる保険料の差額は、1〜2歳程度の加齢ならそれを上回る。 保険期間満了や更新は、保険料が上がる残念なタイミングとは限らない。上の3つの方法を参考に、保険見直しのチャンスと考えたい。 <文/田中雅大> 【田中雅大(たなかまさひろ)】ビジネス・マネー誌と家電情報誌が主なフィールドの編集・ライター。(株)ペロンパワークス代表。最近は『保険選びは本当にカン違いだらけ』(鬼塚眞子著、SBクリエイティブ)構成担当。月刊誌『MONOQLO』(晋遊舎)最新号でも保険特集の商品ランキングほかの構成・執筆担当。
保険料カットの抜け道1:保障額カット
(対象:死亡保険、医療保険) 最も手っ取り早いのが、保障額をカットする方法。保険の考え方として、必要保障額は子どもが独立するまでが最も大きくなる、というのがひとつのセオリー。生まれたときが最も必要保障額は高く、逆に子どもの成長につれ必要保障額は下がっていく。 つまり、子どもの出産時に加入してから10年や15年が経っているなら、保障額を減らして、保険料を抑えるというのがポイント。 45歳男性が保険期間10年で加入するケースでは、 保険金額2000万円=月払保険料8200円 保険金額1000万円=月払保険料4100円 ※チューリッヒ生命の「定期保険プレミアム」の場合 になる。これは他社の商品も同様で、現在の死亡保険では保障額を半分にすると、およそ保険料も半額になる。
保険料カットの抜け道2:保険期間の短縮
(対象:死亡保険、医療保険) そしてもうひとつが、保険期間を短く設定するという方法。基本的に死亡保険は保険期間を長く設定すればするほど、保険料がアップする。「前回は20年間加入したから、今回も20年間加入しないといけない」というものではない。とりあえず年金受給開始までの10年間だけ保障を確保したい人や、末子が独立する5年間だけ保障を手厚くしたいという人もいるだろう。必要な保障期間だけムダなく加入するというのが、保険料の節約につながる。 45歳男性・保険金額2000万円では、 保険期間55歳満了=月払保険料8200円 保険期間65歳満了=月払保険料1万1880円 ※チューリッヒ生命の「定期保険プレミアム」の場合 と実に3000円以上の差が出る。 医療保険も、一生涯の病気やケガを保障する終身型だけでなく、リスクの低い若いうちは保険料を低く抑えることができる保険期間10年などの定期型の商品もある。
保険料カットの抜け道3:健康体料率の活用
(対象:死亡保険) 健康体料率(優良体料率)とは、非喫煙者や健康状態によって所定の基準を満たしていれば、保険料が安くなるという特約のこと。全社が用意しているわけではないのと、対象となるのは死亡保険のみだが、適用されれば大幅に保険料は安くなる。 45歳男性・保険期間10年・保険金額2000万円では 標準型=月払保険料8200円 非喫煙者優良体型=月払保険料4980円 ※チューリッヒ生命の「定期保険プレミアム」の場合 まで下がる。 ポイントは、もし基準をクリアできず健康体料率に加入できない場合でも、必ずその後リトライすること。禁煙や食事制限、運動によって体質改善を行い、1〜2年後に健康体料率で再契約できれば保険料はグッと安くなる。保険料は加入時の年齢が上がるほど高くなるが、健康体料率への再契約によって安くなる保険料の差額は、1〜2歳程度の加齢ならそれを上回る。 保険期間満了や更新は、保険料が上がる残念なタイミングとは限らない。上の3つの方法を参考に、保険見直しのチャンスと考えたい。 <文/田中雅大> 【田中雅大(たなかまさひろ)】ビジネス・マネー誌と家電情報誌が主なフィールドの編集・ライター。(株)ペロンパワークス代表。最近は『保険選びは本当にカン違いだらけ』(鬼塚眞子著、SBクリエイティブ)構成担当。月刊誌『MONOQLO』(晋遊舎)最新号でも保険特集の商品ランキングほかの構成・執筆担当。
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