東証周辺の飲食店で勉強会。市場を動かす闇の投資サークルの正体

結果を出している投資家とそうでない投資家を分かつものはなんなのか。ズバリ、それは“情報”である。勝ち続けるトレーダーたちはどのようにして情報を集め、投資に生かしているのか? 勝ち組たちの情報収集法をここに明らかにする!  一般投資家に有料で投資指南をするには「投資顧問業」の届け出が必要となり、集団で特定銘柄を買い上げれば「金融商品取引法違反(株価操作)」による摘発対象になる。しかし、どんな分野にも裏道があるものだ――。  兜町の元証券マンA氏は趣味で始めたホームページで情報発信をするうちに、サイトの常連読者を相手に投資サークルをつくったのだが、参加者を募る際は慎重を期した。サイトの接続履歴に当局のドメインがあったためだ。このサークルのメンバーである某氏は次のように明かす。 「名目は有志による“勉強会”とし、実際に東証周辺の中華料理店で会合を持ったんだよ。定期的に会費を徴収すると投資顧問業に該当するから、あくまで入会時に“資料代”の名目で10万円を徴収した。サークルの発足とともにサイトは閉鎖し、会員への連絡はフェイスブックで行っているよ」  投資戦績はほぼ五分五分といったところ。しかし、仕手系銘柄が中心のため、当たった場合の利益が大きく、トータルではプラスの運用成績だという。 「A氏のもとには元アナリストや歩合営業マンなどが合流し、独自の情報収集網ができあがっているよ。震災後の株価低迷期にマーケットを去った人材がこうした閉鎖的なグループを密かに形成し、原因不明の株価変動を背後で演出している例は少なくないね」 ― 常勝トレーダーの情報源、教えます【4】 ―