コロナ禍で「魔女狩り」されたパチンコ店。しかし、換気能力は映画館以上に優秀だった

10分で完全に換気

10分で完全に換気。(「全国遊技場青年部連合会」公式YouTubeチャンネルより)

「生贄」にされた「パチンコ」店

 新型コロナウイルスの感染が拡大した3月末から4月中旬にかけて、世間では密閉・密集・密接を避けるため「三密回避」のキーワードが一気に広がった。  メディアではどこそこが危険であるだの、なにそれは感染リスクが高いだのと国民の危機意識を必要以上に煽り、緊急事態宣言の発布とともに増幅された人々の危機感と不安感は、遂には特定の業種やそこに従事する人に対するいわれのない誹謗中傷へと変わっていった。  そして、その標的にされたのが「パチンコ店」だった。  緊急事態宣言下の1カ月間にどれほど「パチンコ店」というワードがメディアを飛び交ったであろうか。そしてそのほとんどが、パチンコ店に対するヘイトと言っても過言でないほど鋭く尖っていた。全国98%以上のパチンコ店が政府と自治体の要請に従い協力休業に応じたにも関わらず一部店舗の営業を執拗に取りあげ「悪の権化」かのように避難した。

自ら安全性を証明するしかなかった

「悔しかったですよ」。とあるホール経営者は言う。 「今もそうですが、あの時期も、コロナに対して絶対に安心な場所など無いのは皆が分っていたことですが、他の屋内施設と比べパチンコ店が特別危険という訳では無かった。リスクの度数で言えば、客同士で会話もほとんど無い。長時間向き合う事も無い。何よりも日本中の屋内施設を見渡してもパチンコ店と焼肉店ほど換気力が優れている施設は無い。誰かその事を証明してくれないかなといつも思っていました」  メディアではパチンコ店は「三密状態」で、「コロナ感染の危険度が高い」と日々報じられていた。 「でも結局、自分たちで証明するしかなかった」  10月26日、全国9割以上のパチンコ店が所属する全日本遊技事業協同組合連合会傘下の都道府県遊技業協同組合の青年部が構成する全国遊技場青年部連合会が記者会見を行い、「パチンコホールの換気実証実験」についての報告を行い、その動画を公開した。  パチンコ店の店内に白いスモークを充満させ、果たして何分ですべて排出出来るのかの実験。百聞は一見に如かず。まずはこの動画を見て欲しい。
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パチンコ店の換気力は映画館の二倍
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